女子大生が卵かけご飯で起業!?都市計画から恋バナまで色々聞いてきた


インタビュー記事第3弾!

MiDiKa編集部はカメラマンが選んだ渋谷にある某シャレ乙レストランで、ご飯とお酒を嗜みながら慶應義塾大学法学部2年生の高堰うららさんとお話しました。

※編集部はお酒を飲みながら陽気に話していましたが、うららさんは(未成年なので)お酒を飲んでいないにも関わらず一番テンションが高かったです

 

卵かけご飯で、起業…?

 

Eggciteという団体で卵かけご飯を広める活動をしているそうですね。始めた理由などを教えていただいてもいいですか?

まず、先輩と教授が始めた自主ゼミ(1,2年生も入れる個人ゼミ)に入りました。教授が君津市役所と一緒にアイデアコンテストを主催していて、私は4月で1年生になったばかりだったんですけど下見にいきなり誘われました(笑) 君津市の社会問題を話している中で、直売所にたまたま行くと13種類も卵があって。アメリカだと一種類だし、雑で、生では食べない。それでTKG(卵かけご飯)を食べたら美味しくて、アイデアコンテストに出すことにしました。それが、卵かけご飯プロジェクトのはじまりです。その後、KBC(Keio Business Contest)にも出ました。TKGを世界の人に食べてもらって、日本を発信できれば良いなと思っています。

ーそうなんですね。卵かけご飯は、どのようなモノなのでしょう?

まずアローカナという青い卵を使っています。

ー青い卵!?食べられるんですか??

もちろん!栄養価値は高くて臭みも少なく、世界に売り出す時には好都合かと。また、海外進出させる為に、ビジュアルを良くしようと思ってアイスクリームのビジュアルにしました。ヌルヌル感も無くして、パクパク食べられるような食感にもこだわりました。

お、美味しそう・・・ジュルッ

ーめっちゃオシャレ!!僕も食べてみたいです。

ちなみに、インスタグラムでeggciteの発信をしていると外国のマッチョの方がフォローしてくださるんですよ。

ータンパク質が筋肉の素なので、卵に注目しているんだ!

はい、「卵って生で食べられるのー!?」って驚かれます(笑)

ー外国では生卵を食べるというのが新鮮なんですね。ところで試作するための卵だったりご飯を用意するにも、お金が必要だと思います。資金はどのように用意されたのでしょうか?

慶應メンター三田会という慶應のOB・OG方が運営されている団体があるのですが、その知り合いをご紹介して頂いたり、KBCの賞金だったり、色々な人のご厚意によって成り立っています。クラウドファンディングもしました。飲食業界は若者が中々職につかないので、頑張って欲しいと言われます。様々な出会いに本当に感謝です。

ー行動力があってこそですよね。今後はどういった動きになるのでしょうか?

今は君津市役所と千葉にある高校の元で、「じもくり」という地方創生xアクティブラーニングのプログラムを通じて地元の高校生を巻き込もうともしています。そして今の団体を夏ごろまでに法人化する予定です。

ーTKGビジネスは”都内”x”地元”で動かしていくということなんですね。

 

六本木でポップアップショップを出店した時の様子

行動力が凄まじい

うららさんの履歴書。魔王のようなプロフィールにおののく編集部

ー履歴書をざっと見ましたが、これは鬼レベルでなく、もう魔王レベルですね。まずは、インターンについてお伺いしたいです。

今、インターンをしているのはアクティブラーニングABEJAという会社ですね。
アクティブラーニングは教育の原理を活かして教育も含めて多様な分野でコンサル・プロデュースをしています。ハーバード大学の学生との交流にも携わっていたりします。ABEJAではディープラーニングAIをリテール向けのSaaS(software as a service)ソリューションや様々なビジネス向けにPaaSも提供・開発しています。

ーコンサル?リテール??PaaS???

会社自体がやっていることが難しいので、続きはwebで(笑) 私は英訳やプログラミング/開発・イノベーションのお勉強が主な仕事内容でしたが、今は割と幅広くBizLabチームのサポートをしています。

ー幅広い仕事をなされているんですね。ちなみに、ハーバード大学の方は日本のことを何と言っているんでしょうか?

日本の会社はつまんない」と言っていて、それをきっかけにアクティブラーニング社がNexGenというプロジェクトを立ち上げました。そのプロジェクトのうち「日本の面白い会社/スタートアップ」としてインターン先となった会社がABEJA。私はそのNexGenの運営のみに関わる予定でしたが、ハーバード生がやり始めるプログラム内容がめっちゃ面白そうと思って、結果としては彼らと同様にインターン+「次世代ビジネスアイデア」の発表をさせていただくことになりました。

アクティブラーニングのハーバード生たちとの写真

そしてプログラムを終えて、ハーバード生がアメリカに戻りましたが私は残っていたので数ヶ月後、改めて長期インターンとしてABEJAの一員になることになりました。

ーやっぱり日本の会社はつまらないのでしょうか。1つ疑問なのですが、どうしたらそんなに行動力がつくようになるのでしょうか?小学生の時もそんな感じだったんですか??

小学生の時はバレーを8年、サッカーを6年やっていて、アメリカにいた時はサマープログラムで3ヶ月山に住んだり、農業キャンプに参加して農業をしていました。昔から忙しいのが好きで。あっ、テコンドーも4年間やってました!黒帯です。

ーすごすぎるwww(どんだけ活動してるんだ。マグロですか)運動するのはいいですよねー!

「マグロ」の画像検索結果

マグロは一年中動いて止まらないらしいです。うらら=マグロ説が浮上

ー他にも何か転換点がありそうですよね。例えば、何かの本から影響を受けたとか・・・

そーですね。小学生の時に、『予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』(著者:ダン アリエリー)を読んで、衝撃を受けました。

ー内容が難しそうですね。ちょっと説明してもらっていいでしょうか?

例えば、選択肢が多ければいいって普通考えますよね?研究として、アメリカのスーパーで4種のジャムと20種のジャムが陳列されます。多い方が好みに合うもの見つかるはずだと思いますよね?だけど選択のパラドックスというジレンマが生じて、選択肢の数が多すぎると人間は適当に選んでしまい、4つぐらいの方が丁度いいという結果が出ているんです。オンライン授業で受けたんですけど、すごい面白くて。脳科学や心理学にも興味が出ました。小4の時にこれを読んで、人間の心理を合理的に考えても仕方がないのかなーと、経済学も然り。

ー小4の時にそこまで悟れるんですね(これが、仏・・・)

人間の心理というと、少女マンガは全く共感できなくて。友達が勧めてくれるんですけど、ぶっちゃけ興味ない(笑)

ーまぁ、存在しない人種ではありますよね。風早くんとか。

「風早」の画像検索結果

人類史上最強の男子、風早くん

そもそも恋愛がよくわからなくて。

ー僕は今でもよくわからないです。

みんなデートとかで映画とか行きますよね。私は映画を見ると、リアクション芸人になってしまうんです。例えば怖い映画だと、「このCGどうなってるんだろう?」とか独り言を言ったり、怖いシーンになると飛び上がったり、劇中でイケメンがやっている事に対して「イケメンだから許されてるんだろうな」とか思ったり。

ー隣にいたら嫌ですね(笑) そうなったのも何か原因があるのでしょうか?

アメリカに行っていた時に言語の勉強で忙しくて。慣れてきたと思ったら日本に来て、日本語の取得に必死で恋愛まで手が回らなかったんですよ。

ーそれは致し方ないです。日本語はどのように勉強されたのでしょうか?

2年前まで日本語の本を読んでいないのもあって、日本語の勉強として初めて読んだ本が夏目漱石の『こころ』で面白くて3回読みました。古い日本語ですけど、海外の人も解説して文献が充実していて日本語を学ぶには最適です。他には舞姫も読んで自分のキャリアや恋人、家族の何を選ぶのかという葛藤に共感しました。

ーなるほど。日本語の勉強をしつつ、色々学べるのは古典の良い所ですね。

実はインタビューアーよりカメラマンの方がめっちゃ話しています

今後の進路〜結婚と都市計画〜

ー今後の進路など考えていますか?

う〜ん、あまり考えないタイプで何か起きたら対応すればいいと思っています。例えば結婚とかしなくていいかなって5ヶ月前まで考えていました(笑)

ーえっ!!なぜ?

結婚は法律的に結ぶものであって本当に愛して合っているなら、結婚しなくても続いていると思います。子供も養子でいいので、自分で産まないなら結婚する必要がないかなと。でも、5ヶ月前に自主ゼミでLIFE SHIFTという本を読んで考えが変わりました。

ーほう。どう変わったのでしょうか?

本の内容を一言で表せば、ほとんどの人が100歳まで生きて今までと全く違う生き方をするという事です。今までは20歳過ぎまでは学校に行って、60歳まで働いて、そのあとは余暇を過ごすわけだったじゃないですか?でも、100歳まで生きると60を過ぎても働く必要があるかもしれませんし、何が起きるかわからないから、今決めても仕方がないかなと。

ー確かに、世界の変化するスピードはとても早いですよね。

ただ、高校の頃から「スマートシティ」「都市・地区計画」で日本の地方において関わりたいと思ってきました。

※スマートシティ…IoT(Internet of Things:モノのインターネット)の先端技術を用いて、基礎インフラと生活インフラ・サービスを効率的に管理・運営し、環境に配慮しながら、人々の生活の質を高め、継続的な経済発展を目的とした新しい都市のこと

ー詳しく教えてください。

国連などに入ったりして環境問題に取り組みたいと中学時代に思っていましたが、芸術と理系選択だったというのもあり、技術やデザイン・文化を活かす形で活躍したいと思うようになりました。そこからは学校でパーソナルプロジェクト(強制的な研究)としてスマートシティを研究したり、まちづくりを知るために地方創生に関わるようになりました。そこで、16歳の時に応募したOne young world summitの日本代表の一員として参加すると、環境問題に対する関心がさらに高まりました。

One young world summitでの発表の一コマ

 

行動科学や空間デザインの心理的な要素もそうですが、都市の構造がその地域のコミュニティに与える影響、そしてそれが作る社会システムの循環は本当に大きいと感じました。私の社会問題へのアプローチは「都市計画」だな、と思っています。

日本は高齢化や人口減少、都市への一極集中など、世界が発展する上で他の国も今後向き合っていくだろう問題に最も早く直面していると思っています。すると日本の地方創生・地域活性化は世界中の社会問題を改善する上で、ある意味最先端なモデルケースの一種なのかもしれない(笑) 「都市計画・スマートシティ」を通じて、地方から日本をオートポエティックにし活性化することを目指しています。

GW中尋ねた岩手県釜石市での市長さんや「open city戦略」の室長、地元の会社の社長さんなどとの食事/ディスカッション

ーやりたい事が明確にあるんですね。多くの学生はやりたい事がなくて困っていると思うので、対照的です。

とはいえ、具体的にはどのような立場から・どのくらいの規模で活躍したいかを決めてはいないです。

ーなぜでしょうか?

先ほど結婚の話と同じで、やりたい放題感maxで「〇〇をする、〇〇になる」とまだ決めつけていないのは、何が起きるかわからないからです。それよりも重要にしているのが「やらないことを決めること」です。目標・夢を実現することに必要な知識・経験は幅広いですが、全ての道を歩こうとすると逆に中途半端に失敗することに気づきました。なので、「絶対にやらない」事だけ決めた上で自由に色々と吸収していくという戦略をとっています(笑)

恋愛に関しても「〇〇タイプと付き合う/結婚する」というのはなく、「◯◯タイプと付き合わない・結婚しない」のみを決めているって感じです。結婚の様に今決めつける必要がないことは、とりあえず将来の自分に任せるスタイルが良いかなって。

ー将来や結婚に関しての考えも面白く、これからの活躍にも期待です。かれこれ3時間ぐらい話していましたね笑 ありがとうございました!!